隠された写真――ペタンとミッテラン フランス政治の知られざる歴史

パトリス・デュアメル著、大嶋厚 訳
ISBN:978-4-910590-39-4四六判並製、184頁、本体:2,400円、(2026年10月下旬刊行予定)

 

ペタンの前に立つミッテラン。ミッテランを迎えるペタン…。長らく知られずにいた一枚の写真をめぐる物語――
権力者たちの思惑と選択、民主主義のあり方、国家観……
フランス第五共和制の舞台裏へと誘う。
 
これは、ある一枚の写真の物語である。驚くべき、戦慄を覚える写真。間違いなく歴史的な写真。五二年にわたり秘密にされた写真。消え失せた写真。蒸発した写真。あたかも、決して存在しなかったかのような写真。フランス解放の日の夕べに、終戦の直後に、あるいはそれに引き続く数年もしくは数十年の間に明らかになっていたら、確実に第五共和制の流れを変えたに違いない写真である。――本書「序」より


【著者】
パトリス・デュアメル(Patrice Duhamel)
政治ジャーナリスト
1945年パリ近郊ブーローニュ=ビヤンクール生まれ。政治ジャーナリストとして主にテレビとラジオで活動し、公営ラジオ局フランス・アンテール、フランス・テレヴィジオンなどで要職を歴任。
主な著書に、『エリゼ宮――歴史、秘密、謎(L’Élysée. Histoire, secrets, mystères)』(ジャック・サンタマリアと共著、2018年)、『猫と狐――大統領と首相たち 彼らについて私が知っているいくつかのこと(Le Chat et le Renard - Présidents et Premiers ministres : deux ou trois choses que je sais d'eux...)』(2024年)、『神々の黄昏((Le crépuscule des dieux)』(2026年)がある。
 
【訳者】
大嶋 厚(おおしま・あつし)
フランス語翻訳者
1955年生まれ。上智大学大学院博士前期課程修了。
主な訳書に、ミシェル・ヴィノック『ミッテラン』(吉田書店、2016年)、ルネ・レモン『フランスの右派1815-1981』(共訳、岩波書店、2025年)、フランソワ・ケルソディ『チャーチル伝』(作品社、2025年)。著書に『パリ、歴史を語る都市』(えにし書房、2020年)がある。
 


【目次】
序
第1章 呪われた日
第2章 ならず者と総大将(コネターブル)
第3章 大いなるジレンマ
第4章 三回の拒否
第5章 「それは適切ではない」
第6章 衝撃波
エピローグ