天皇制研究のフロンティア――近現代史からの挑戦
河西秀哉・加藤祐介・森暢平編著
ISBN:978-4-910590-38-7、A5判並製、368頁、本体価格:3,500円(2026年7月30日刊行予定)
制度・政治・表象・言説から浮かび上がる、天皇制の来歴と現在
気鋭の歴史研究者が近現代天皇制の総体へ迫る
巻末には、宮内省・宮内庁の機構図、宮中関係者リスト、皇室の系図を掲載。
【編者・執筆者】
河西秀哉(かわにし・ひでや)[編者]
名古屋大学大学院人文学研究科教授
名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程修了(2008年)、博士(歴史学)
[主要業績]『近代天皇制から象徴天皇制へ──「象徴」への道程』(吉田書店、2018年)、『皇室とメディア──「権威」と「消費」をめぐる一五〇年史』(新潮社、2024年)
加藤 祐介(かとう・ゆうすけ)[編者]
一橋大学大学院社会学研究科専任講師
[主要業績]『皇室財政の研究─―もう一つの近代日本政治史』(名古屋大学出版会、2023年)、笠原英彦・小川原正道編『天皇と皇室の近現代史──思想・制度・外交』(共著、慶應義塾大学出版会、2025年)
森暢平(もり・ようへい)[編者]
成城大学文芸学部教授
京都大学文学部卒業、国際大学大学院国際関係学研究科修了、博士(文学)
[主要業績]『近代皇室の社会史──側室・育児・恋愛』(吉川弘文館、2020年)、『天皇家の恋愛──明治天皇から眞子内親王まで』(中公新書、2022年)
冨永望(とみなが・のぞむ)政治経済研究所研究員
大谷伸治(おおたに・しんじ)弘前大学教育学部講師
瀬畑源(せばた・はじめ)龍谷大学法学部教授
紙屋牧子(かみや・まきこ)国士舘大学文学部講師
角尾宣信(つのお・よしのぶ)和光大学表現学部教員
茂木謙之介(もてぎ・けんのすけ)東北大学大学院文学研究科准教授
田中俊雄(たなか・としお)東京成徳大学非常勤講師
池田さなえ(いけだ・さなえ)京都府立大学文学部准教授
原科颯(はらしな・はやて)東京大学大学院法学政治学研究科特任研究員
茶谷 誠一(ちゃだに・せいいち)志學館大学人間関係学部教授
太田 奈名子(おおた・ななこ)国際日本文化研究センター准教授
【目次】
第Ⅰ部 制度・政治から見た天皇制
第1章 華族制度と明治国制――家門永続資金の下賜と華族令の改正を素材として【加藤祐介】
第2章 田島道治日記の分析――田島は天皇と誰をつないでいたのか【冨永望】
第3章 一九四七年四月、高松宮の北海道視察――セトラー・コロニアリズムの視座から【大谷伸治】
第4章 戦後巡幸と保守政治――一九四九年以降の全国巡幸定例化への道【瀬畑源】
第5章 戦後侍従長論――象徴天皇の「代弁者」として【河西秀哉】
コラム① 地域に残る宮内省関係資料――歴史学研究における史料情報共有上の課題【池田さなえ】
コラム② 駐露公使時代の柳原前光と皇位継承【原科颯】
コラム③ 一二・八の対米開戦は不可避だったのか?【茶谷誠一】
第Ⅱ部 天皇制の表象と言説
第6章 映画をみた/映画になった天皇と皇族――草創期の映画と皇室の関わり【紙屋牧子】
第7章 宮内大臣スキャンダルと宮内省・マスメディア――大正初期「宮中廓清」をめぐって【森暢平】
第8章 模索期のアニメ版『サザエさん』が有する可能性――運動性、ジェンダー、そして象徴天皇制との関係から【角尾宣信】
第9章 米国『タイム』誌が報じた平成の皇室――「現代的な感覚」が見た雅子妃の「受難」【田中俊雄】
第10章 「天皇の祈り」言説史序説――平成期皇室の「おことば」を中心に【茂木謙之介】
コラム④ 良子皇后の声を求めて――失われたメディア史を紡ぐデジタル探索記【太田奈名子】
コラム⑤ 米国『ライフ』誌の戦時広告に見る三者の「敵イメージ」【田中俊雄】