核兵器をめぐる相克――米ソ戦略兵器制限交渉と日米
石本凌也 著
ISBN:978-4-910590-36-3、A5判上製、352頁、本体4,800円(2026年5月31日刊行予定)
核抑止と核軍備管理・軍縮の狭間で――
「ジレンマ」に対応する日米両国の実像を、歴史をさかのぼりながら克明に描き出す。
【著者】石本凌也(いしもと・りょうや)
1996年、福岡県生まれ。大分大学教育福祉科学部卒業、同志社大学大学院法学研究科博士課程(後期課程)修了。博士(政治学)。
東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を経て、現在、北海道教育大学教育学部(函館校)講師。
専門は国際政治学、アメリカ政治外交史、国際安全保障論、日米関係史。
主な業績として、“Japan’s Nuclear Balance: Deterrence and Disarmament,” The Washington Quarterly, Vol. 48, No. 3 (September. 2025); “Foreign Policy toward Japan regarding SALT II during the Carter Administration: Continuity and Discontinuity from the Ford Years,” ROLES REVIEW, Vol. 6 (December. 2024);「日本にとって『デタント』とは何だったのか:冷戦変容期における国際政治環境認識とその影響」『国際安全保障』第51巻第3号(2023年12月);「⽶ソ戦略兵器制限交渉をめぐる⽇本外交1972-1979年:『被爆国』である『同盟国』の受容と主張」『国際政治』第209号(2023年3⽉)など。
【目次】
序 章 核兵器をめぐる日本とアメリカ――問題の所在と研究の視角
1 問題の所在と研究の目的
2 先行研究の検討
3 分析の視角
4 研究の意義
5 構成と史資料
第I部 SALTをめぐる日本の対米外交――「被爆国」である「同盟国」の実像
第1章 SALTIをめぐる日本外交
1 SALTの開始と日本の基本的態度
2 日米関係の動揺――二つの大きな変化と募る不信感
3 姿勢の変容――モスクワ・サミットと日本の不満
小 結
第2章 SALTIIをめぐる日本外交
1 SALTIからSALTIIへ
2 主張の変容とSALTの国内問題化
3 SALTII協定締結とSALTIIIへ向けた日本のスタンス
小 結
第3章 日本のデタント認識とその影響――マクロな視点から
1 「平和の到来」か、「不安」や「懸念」をもたらすものか
2 「好機」としてのデタント
3 デタントの陰り、終焉と日本の認識
小 結
第II部 SALTをめぐるアメリカの対日外交――ニクソンからカーターまで
第4章 ニクソン・フォード政権の対日政策――変容とその要因
1 ニクソン政権の対日政策とその位置づけ
2 フォード政権の対日政策――前政権からの継続と変容
小 結
第5章 ニクソン政権のSALTIをめぐる対日外交
1 SALT開始までの準備過程
2 SALTの進展と米中和解――組み込まれて動揺する日本
3 SALTIの妥結と「二重性」
小 結
第6章 ニクソン・フォード政権期のSALTIIと日本――位置づけの継続と変容
1 SALTIIの開始――進まない交渉
2 混乱と停滞
3 妥結できないSALTII
小 結
第7章 カーター政権期のSALTIIと日本
1 SALT政策の再検討――「カーター色」の表出
2 SALTIIの結実――約七年ぶりの新協定
小 結
終 章 SALTをめぐる日米の相克
1 SALTをめぐる日本の立場
2 アメリカの対応とその背景
3 過去と現在の対話
主要参考文献
あとがき
事項索引
人名索引