山川健次郎博士遺稿集(2026年2月末刊行予定)

小宮京・中澤俊輔・佐藤健太郎 編
ISBN:978-4-910590-33-2、A5判上製、548頁、本体価格:8,000円


日本初の理学博士であり、東京帝国大、九州帝国大、京都帝国大の総長を歴任した山川健次郎(1854~1931)の貴重な遺稿を翻刻。
会津に生まれ、戊辰戦争では白虎隊として従軍した山川は近代日本の学術界、教育界を代表する人物である。山川研究には必要不可欠な多くの遺稿(全106編)を収録した一冊。


【編者】
小宮京(こみや・ひとし)
青山学院大学文学部教授
2008年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。
〔主要業績〕
『自由民主党の誕生――総裁公選と組織政党論』(木鐸社、2010年)
『自民党政権の内政と外交――五五年体制論を越えて』(中澤・佐藤らと共著、ミネルヴァ書房、2023年)
『昭和天皇の敗北――日本国憲法第一条をめぐる闘い』(中公選書、2025年)
 
中澤俊輔(なかざわ・しゅんすけ)
秋田大学教育文化学部准教授
2009年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。
〔主要業績〕
『治安維持法――なぜ政党政治は「悪法」を生んだか』(中公新書、2012年)
『尚友ブックレット28 山川健次郎日記』(小宮らと共編、芙蓉書房出版、2014年)
『内務省――近代日本に君臨した巨大官庁』(共著、講談社現代新書、2025年)
 
佐藤健太郎(さとう・けんたろう)
千葉大学法政経学部教授
2012年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。
〔主要業績〕
『「平等」理念と政治――大正・昭和戦前期の税制改正と地域主義』(吉田書店、2014年)
『公正から問う近代日本史』(編著、吉田書店、2019年)
『公正の遍歴――近代日本の地域と国家』(編著、吉田書店、2022年)


【本書目次より】
遺稿 一
詔書を拝読して/国民体力の養成/東京府主催聖詔奉戴講演会に於ける講演/徳育に就いて/国爾忘家公爾忘私/君恩/忠君愛国論/勇/勇気を練磨せよ/尚武論/日米の親善に就て  など

遺稿 二
人格の修養/人格の修養/外来の学説に注意せよ/本邦教育の前途に横たはる障害/我が国児童頭脳負担の軽減(仮名遣の改正に就て)/衛生に注意せよ/教育意見/学制改革問題/国民の気風/国民の自覚/東京帝国大学学生に対する訓示  など
 
遺稿 三
奥羽六県北海道聯合教育大会に於ける演説/明治四十年一月九州旅行日記/富士北麓視察の記/浅間の煙/香川県立丸亀高等女学校に於ける講話/明治四十四年四月赴任の記/明治専門学校記念日に於ける演説/大正二年九月東北旅行日記/東北帝国大学開学式祝辞/女は子を産むことが天分である。  など
 
遺稿 四
京都大学総長兼任の際歓迎会席上に於ける講演/男爵加藤弘之先生八十歳祝賀会に於ける祝辞/大正六年十月臨時教育会議ニ於ケル兵式体操振興ニ関スル建議案ニ対スル発表意見速記/萩中学校卒業式に於ける祝辞/森戸事件関係日誌/北条時宗の祭祀に就て/武蔵高等学校に於ける寿像捧呈式に於ける挨拶原稿   など
 
遺稿 五
東京火災録草稿/日本は如何にして強国となつたか/心約/第六回全国教化事業関係代表者大会に於ける挨拶/大和民族の大精神を涵養せよ  など
 
遺稿 六
昭和貮年六月、山形市に於て開催せられたる教化事業関係者懇談会席上の講演要旨/第三回全国教化事業代表者大会開会式に於ける挨拶/乃木大将の殉死/会津鶴ヶ城の血戦の序/大橋一蔵氏の集に序を徴せられし回答/永岡久茂先生/小笠原先生/祝典に当りて郷党の人に一言/会津藩士人精神教育の概略   など
 
遺稿 七
徳川氏の東北に於ける諸侯の配置/維新当時に於ける水戸藩の国情/松平容保公守護職の奉命と関東下向辞退の事情/萩事変五十年追悼会に於ける講話/維新の際に於ける年来の疑問/会津藩主要人物略伝/山本覚馬の伝記に就て  など
 
『山川博士遺稿』下巻収録分
白虎隊に就いて/小田の台なる火薬庫の爆破/会津鍛冶陸奥大掾三善長道の作に就て/門司駅員自殺問題/畏敬せる四偉人
 
解説 小宮京・中澤俊輔
解題 中澤俊輔